秋本番。「梨」に関わるちょっとイイ話。 (スタッフコラム)

実りの秋、という。ついこの間まで夏野菜が出回っていて今年は大好物の「茄子ガッコ」と枝豆にビールを合わせて何度も楽しんだ。「芋、栗、南瓜、バナナ」が超苦手な僕は秋の味覚を歓迎しない。炭水化物系が好きなので果物も特に好きな訳じゃない。おなか一杯にならない食べ物に価値を見出せない。夏の果物で好きなのは「サクランボ」「メロン」くらいかな。秋の味覚では何と言っても「新米」。あとは、「梨と柿」くらい。父親がリンゴ好きだったので子供の頃は殆ど毎日リンゴがテーブルの上にあった。昔のリンゴは甘さなどなくて僕はキライだった。(今もあんまり好きじゃないケド)。。。

先日、堀〇先生から「梨」が届いた。なんと「高島屋」の包みである。開くと「鳥取県産二十世紀梨」とある。配偶者宛てに届いたので早速配偶者は御礼のメール。(基本的に彼と僕は連絡を直接取り合っていない。何故かほぼ配偶者を通じての情報交換だ)返ってきた返事には「幸水が主流となった今、40年前に食していた二十世紀を食べて懐かしさに浸りましょう」。

「梨」は小さいころから大好きだった。瑞々しくて「サクッ」とした口当たり。でもあまり食べる機会はなかった。リンゴが我が家を占拠していたおかげで。。。。で、思い出した。又吉直樹が何かの作品に「子供時代、勝手に親からリンゴ好きと思われ「梨が食べたい」と言えなかった自分」がいたこと(又吉の家は貧乏だった)。それを読んでから僕にとって「梨」は少し切ない食べ物になっちゃった。僕も「梨が食べたい!」って言えなかったから(僕の場合は「貧乏」とかじゃなく「そんな時代」だったんだ)。。。今は「幸水」だけどひと時代前が「長十郎」、そして「二十世紀」に遡る(はず)。僕には「二十世紀」は「二十世紀旗手」(太宰治の本)を連想させる。「長十郎」は何故か「藤十郎の恋」(菊池寛の本)。と、「幸水」は?ん~、じゃ、香水(こうすい)繋がりで「ドルチェ&ガッバーナ」かぁ(誰が歌う唄かも知らないけどね~)。

なんて、バカなことばかり考えてたら配偶者がひと言。「堀〇先生は、きっとポリシーのある素敵な先生なんだね。昔、埼玉のお宅にお邪魔した時、カズちゃんが(彼の奥さんです)「これ、生徒からの寄せ書きよ」って、たくさんの色紙を誇らしそうに見せてくれた。生徒に慕われてた先生がその少し後に「定時制の高校」を選んで職場環境を変えたじゃない。二十世紀梨のような「主流じゃない」生徒をほっとけないのよ、堀〇先生は。だから「この梨の良さを見直そう」ってこれを送ってくれたんじゃない?」。ん~、深すぎる見解。ホントにそうなのかな…

あまりにもイイ話過ぎるので「口直し」に「なし」関連でひとつ。「聞きなし」って知ってる?湊かなえの作品に書いてた。「鳥の鳴き声を人間の言葉に置き換えること、だって。ウグイスは「ほ~法華経」、メジロは「チルチルミチル」、ホオジロは「一筆啓上、仕り候」、僕の大好きなスワローズは「地球、地球、地球儀」なんだってさ~