僕は「経済」なんか語れない。けど... (スタッフコラム)

仕事がら「日経ヘルスケア」という月刊誌を購読させていただいている。「医療・介護の経営情報」を僕レベルにもわかり易く書いてくれているので有難い。記事内容に関係する部署に記事をコピーして渡したりする。毎号読みごたえがあるので「忙しい」なぞと自分に理由付けして脇に寄せてしまう時もある。公費で買ってもらっているので胸が痛むこともある。今年の1月号の記事を少し紹介したい。あ、内容は兎も角として、気になったところだけ。

気になった記事が2つ。両方とも記事内容が「うん、そうだね。ためになる」と納得できるものだったし、それに加え、たまたま一方の「病院経営最前線」という記事が「連載100回」を前面に出してるし、もう一方が今号から「連載開始」だったこと。「病院経営~」の100回連載記念として筆者の「経営状態の良い病院の十箇条」を書いているのだが「院長、看護部長、事務部長の病院三役がリスペクトし合えていること」なんていう面白い項目もあった。確かに上層部の意思疎通がなきゃ、ねえ。

今回お話したいのは「新連載第1回目」の方。「組織再生の処方箋 頑張らなくても頑張ってもやってくる経営の危機」。「リーダーシップ欠如による経営危機」「診療報酬改定への対応ミスによる危機」を載せ、「先人の言葉を紹介する」として「道徳なき経済は悪であり、経済なき道徳は寝言である 二宮尊徳」と書かれていた。ここでの「道徳」は「倫理」、「経済」は「利益」として読め、と書いてるのですごくわかり易くアタマに入った。確かにその通り。経営していくためには「道徳」と「経済」の両方がなければいけない。あまりにスーっと入ってきたためか、妙な違和感が残った。ん?確か「経済」って言葉は福沢諭吉が外国の書物を訳したときに作った造語、って最近聞いた気がする...二宮金次郎は諭吉さんより年上じゃね?。。。で、調べた。僕なんかが感じるんだからいっぱい疑問を持った人がいた。「当時は寝言、なんて表現じゃなく戯言だろう」とかいろいろ。で、金次郎は諭吉が翻訳して「経済」という造語ができる10年も前に亡くなっていたそうだ。だからその名言は金次郎の言葉ではない、だそうだ。諸説あって「諭吉の理想を継承した渋沢栄一(何したヒトは知らんけど今度の1万円札の彼だ!NHKの大河を観て勉強しよっと)じゃないか」とか「金次郎の名言集 二宮翁夜話を経営者向けに編み変えた出版社のひとだ」とか。

で、思った。「金言・名言」は著名な人が言ったから胸を打ったり、納得できたりするもんじゃないんだ。100年以上前のひとが言ったことが「今」でも「う~ん、深いゼ」って思えりゃ,名もないヒトが言ったとしてもそれでイイんだな、って。言葉に「重み」をつけたい策士が著名人が言ったことにしちゃった「金言」も結構あるのかもね。「歴史は勝者が創るもの」なんて言葉あったような。。。