五輪連休。「いぬ」が身近に。そして、白・黒・青も読み直したい。 (スタッフコラム)

以前、夏休みの「課題」で「南総里見八犬伝」を読んだというお話をした。その人形劇の「新八犬伝」のお話もして、登場人物?の怨霊のことも話したが、この八犬伝は8人の剣士が中心の物語だが、八房(ヤツフサと読みます)という名前の白い超大きな犬がいて、いつもお姫様の近くに座っていた。最近配偶者がハマっている「今日のルンルン」というYouTubeのグレートピレニーズという種類の超大型犬にそっくりだ。登場するルンルンとアラン君に癒されている。。。

オリンピック4連休に本屋大賞3位の「犬がいた季節」を読んだ。純粋に泣けた。1988年から2000年まで三重県下屈指の進学校で飼った「コーシロー」と名付けられた白い中型犬とこれを世話する生徒会「コーシロー会」の歴代メンバーとの物語。僕の10歳くらい下の世代がど真ん中だと思われるが、精神年齢が若すぎる僕もど真ん中にハマった。例によって「帯(書店員さんの感想)」を紹介する。~~高校で拾われて育てられた犬のコーシローをめぐり、季節がめぐり、人生がめぐる。~美しい連作が胸を打つ。柔らかな光がだんだんまぶしく満ちていく、美しい絵画のような一冊~~ もうひとつ。~~コーシローはそこにいることしかできない。見送るしかない。待つしかない。でも彼らが大きくなって戻ってくるための大事な存在。コーシローの優しいまなざしに涙~~ 僕の姉が飼う「ひなた」(ひな祭りの日に生まれたオスのワンコ)を亡き母が言っていた。「ひなたはずっと待ってるものね。待ち続けるんだものね。」数時間留守にして戻ると何年かぶりに再開したかのようにしっぽを振りまくって喜びを表わす。あの純粋な大歓迎には心が熱くなるし愛しくなる。 

2月に大好きだったネコを亡くした僕にはまだこの作品を読むには心が整っていなかったようで、いろんなシーンで涙が止まらなくなった。コーシローの最期。~~彼女の顔はかすんで見えないが、その向こうで桜色の空が広がっている。見えるものが見えなくなり新しいものが目に映るときー。(お別れですね、ユウカさん)「なあに、コーシロー。眠いの?笑ってるみたい」(ありがとう。大好きなあなた。次の一生も、その次も)ユウカの頬をひと舐めしてコーシローはそっと目を閉じる。(ずっと、あなたたちと、いたいです)~~ 犬は「色」を判断する能力がない。主人公優花の名前の由来「桜」の色を知りたいと願ったコーシローは最期の時にその「色」を知る。とても切ないけど潔い、でも胸が苦しくなる切なすぎる描写…

もう1冊。40数年ぶりに本屋でみつけた「赤ずきんちゃん気をつけて」を読んだ。庄司薫の芥川賞作品。「僕」と幼馴染の「ユミ」の登場しか覚えてなくて、新鮮だった。時代は1969年の東大安田講堂事件辺り。その年は東大入試が中止になったってことしか知らないけど、妙に懐かしかった。で、思い出したのが4部作。「赤ずきん」の他は、「白鳥の歌なんか聞こえない」(僕はこの作品を最も気に入ってた)「僕の大好きな青ひげ」、そして「さよなら快傑黒頭巾」。「赤、白、青、黒」。新潮文庫で出ているようだが、メルシティー潟上にある本屋さんには置かれてなかった。仕方ない、ジュンク堂に行ってみるかぁ。デルタ株が流行ってきたので秋田駅周辺にはあまり行き会たくないけどね。。。